水(ミネラルウォーター/天然水)をたくさん飲むべき理由

人間の身体の約60％は水分でできていると言われています。

水には、人体の中で酸素や栄養素を溶かしこんで運ぶ役割があります。

酸素や栄養素を運んだり体温を維持したり、老廃物の排出などを担っているのが水です。

水は体にとって必要不可欠なものですから、出来るだけ美味しく健康にも良いものを選びたいものですよね。

「ミネラルウォーターをたくさん飲むと健康に良い」？

もちろん水道水で水分補給をするのもも悪くはありませんが、「折角なら、美味しくて健康にも良い水が飲みたい」と思う人には、富士山などの特定水源から採取された地下水でつくられたミネラルウォーターがおすすめです。ミネラルウォーターには天然ミネラルが豊富に溶け込んでいます。

ミネラルウォーターを飲むことのメリット

• デトックス効果がある
• 代謝促進・ダイエット効果がある
• 血糖値が下がる

水にはデトックス効果がある

体内に溜まった老廃物や毒素は、汗や尿として排出されます。

摂取した水は汗や尿の材料になるため、十分な量の水を飲むことで、汗や尿の量が増えます。

発汗や排泄により毒素・老廃物排出が促進され、下腹の張りや便秘などが解消されます。

むくみの原因となる老廃物を排出できるので、むくみの解消にも効果的です。 

水には代謝促進、ダイエット効果がある

体内に水分が取り込まれると血液の状態が改善され、血流が良くなります。

その結果、全身の代謝が良くなり燃焼するエネルギー量が増えます。

体温が上昇し冷えや疲労感を改善、さらに脂肪燃焼も促進されます。

また、食事前や食事中に適度な水分を摂取すると、食べるスピードがゆるやかになって満腹感を感じやすくなるため、食べ過ぎを防げます。

血糖値が下がる

水を沢山飲むと、血液中の糖の濃度が薄まり、血糖値が下がります。

血糖値が高い状態が続いている人は、血糖値をコントロールする機能が衰えているため満腹感を感じにくく、食べ過ぎにつながりがちです。

水を沢山飲むことは、それだけで肥満防止につながります。

ミネラルウォーターに含まれる代表的なミネラル分

カルシウム

マグネシウムと連携して骨や歯を形成し、血液の凝固を助け、筋肉の収縮を促します。

マグネシウム

カルシウムの吸収を助けると同時に、カルシウムが骨から溶け出すのを防ぎます。

ナトリウム

カリウムと連携して体液の浸透圧を正常に保ち、神経伝達をスムーズにし、血圧を一定に保ちます。

カリウム

ナトリウムと連携して体液の浸透圧を調整すると共に、ナトリウムの過剰摂取による血圧の上昇を抑制します。

ミネラルウォーターの種類

原水(天然水)の種類によるミネラルウォーターの分類

原水とは、浄水処理を行う前の水のことです。天然水ともいわれます。

原水は、地下水の他、湖沼、河川、海、湧き水などから取水されます。

農林水産省が定める「ミネラルウォーターの品質表示ガイドライン」では、ミネラルウォーター類の容器などに「鉱水」などの原水を表示することとなっています。主な原水は7種類あります。

原水の種類	説明
浅井戸水	浅井戸からポンプ等により取水した地下水
深井戸水	深井戸からポンプ等により取水した地下水
湧水	不圧（自由面）地下水、被圧地下水の区分によることなく、自噴している地下水
鉱泉水	自噴する地下水のうち水温が25℃未満の地下水であり、かつ、溶存鉱物質等により特徴付けられる地下水
温泉水	自噴する地下水のうち水温が25℃以上の地下水、又は、温泉法第２条に規定される溶存鉱物質等により特徴付けられる地下水のうち飲用適のもの
伏流水	上下を不透水槽にはさまれた透水層が河川と交わるとき透水層内に生じる流水
鉱水	ポンプ等により取水した地下水のうち溶存鉱物質等により特徴付けられる地下水

※『溶存鉱物質等』とは、水に溶け込んでいるミネラル成分を意味する言葉です。

日本では、特に、原水の成分に無機塩添加などの調整を行っていないものをナチュラルウォーター/ナチュラルミネラルウォーターと呼びます。
一方、原水が地下水でないものは、ボトルドウォーターと呼びます。

水の硬度の種類によるミネラルウォーターの分類

軟水と硬水

硬度とは、カルシウムとマグネシウムの含有量にもとづいて水を分類したものであり、大きく軟水と硬水に分けられます。

日本国内で取水される水は、あまりミネラルを含有していないものがほとんどの為、大部分が軟水です。

WHOの飲料水水質ガイドラインによると、

計算式：　CaCO₃（mg/L）＝Ca（mg/L）ｘ2.5＋Mg（mg/L）ｘ4.1

硬度の範囲 (1リットルあたりの炭酸カルシウムの量含有量)	種類
60mg未満	Soft（軟水）
60mg～120mg	Moderately hard（中程度の硬水）
120mg～180mg	Hard（硬水）
180mg以上	Very hard（非常な硬水）

軟水と硬水の特徴

水の種類	特徴
軟水	カルシウムやマグネシウムの含有量が少ないため、クセや風味が少なく、口当たりが軽くて飲みやすいものが多い
硬水	カルシウムやマグネシウムが多く含まれており、効率的に体内へ取り入れることが可能

軟水と硬水のメリット/デメリット

水の種類	メリット	デメリット
軟水	飲みやすい ダシの味を邪魔しない為、料理に向いている 胃腸が未発達な乳幼児でも飲める	カルシウムやマグネシウムの含有量が少ない
硬水	不足しがちなミネラルを補える マグネシウムには腸に水分を集め、便を緩くするという働きがあるので、便秘の解消に役立つ	クセがあるため、人によっては味が合わない可能性がある 下痢の症状が出る可能性

日本国内産のミネラルウォーターはほとんどが軟水です。

ミネラルウォーターの購入時に「軟水か硬水か」で迷ったら、軟水を選びましょう。

硬水を飲みたい場合は、evian(エビアン)やContrex(コントレックス)など海外のミネラルウォーターを購入しましょう。

こまめにミネラルウォーターを飲みましょう

喉の渇きを感じたときには既に「脱水」が始まっている状態です。

重篤な脱水症状を起こさぬよう、喉の渇きを感じてからではなく、渇きを自覚する前からこまめに水分補給をしましょう。

人間の体は2～3％の水分を失うと喉の渇きを覚え、約6％失うと脱水症状が始まると言われています。

水分摂取量が不足するとどうなるか

一日に必要な水分摂取量

厚生労働省　健康のため水を飲もう講座によると、

ごく一般的な生活を送る成人が1日に排出する水分量は約2.5リットル。

対して、食事で補える水分は1.3リットル程度。

つまり、意識して、水を飲み水として少なくとも1日におよそ1.2リットル分を補給する必要があります。

水分摂取量が不足するとどうなるか

【20％で死亡の恐れ】
水分摂取量が不足すると重大な健康障害をきたす可能性があります。児童・生徒を中心に起きているスポーツ中の熱中症や、中高年で多発する脳梗塞、心筋梗塞なども水分摂取量不足がリスク要因の一つといわれています。

・ 5%失うと、脱水症状や熱中症などの症状が現れます。
・10%失うと、筋肉の痙攣、循環不全などがおこります。
・20%失うと、死に至ります。

引用元：厚生労働省　健康のため水を飲もう講座

喉の渇きを自覚する前からこまめに水分補給をしましょう。

ミネラルウォーターを積極的に摂取したいタイミング

• 朝起きたとき
• スポーツをしたとき
• 入浴する前後
• 夜寝る前

朝起きたとき

健康な大人は一晩にコップ約1杯分の寝汗をかくと言われています。

朝起きたときにコップ１杯分の水を飲むことは、寝ている間に失われた水分を補給する為に大切なことです。

私は朝起きたらコップ一杯のレモン水を飲むようにしています。

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2021.04.06

スポーツをしたとき

かつては部活動などで「練習中は水を飲むな！」という時代がありましたが、今は違います。

スポーツ中は脱水症状を起こしがちです。適切に休憩をとり、水分補給をしましょう。

入浴する前後

入浴ではペットボトル1本～2本ほどの水分を失った状態になってしまいます。

入浴前後にはしっかり水分補給をしましょう。

夜寝る前

人間の体は、就寝時に汗をかいて体温を下げ、深い眠りにつこうとする働きがあります。

一晩にコップ約1杯分の寝汗をかくと言われています。就寝前は水分補給をしましょう。

ミネラルウォーターを飲むときの注意点

• ミネラルウォーターを冷やしすぎない
• ペットボトルに直接口をつけて飲む場合は当日中に飲み切る

ミネラルウォーターを冷やしすぎない

冷やしすぎた水は身体に負担を掛けてしまいます。

冷えた水を飲み続けていると冷え性の心配もあります。

日常的に飲むときにおすすめなのは、常温の水です。

また、白湯(さゆ)もおすすめです。

白湯とは、お水を沸かしたお湯を冷ました飲み物のことです。

身体を内側から温めることにより、内臓機能の活発化や代謝アップなどの効果も期待できます。

ペットボトルに直接口をつけて飲む場合は当日中に飲み切る

輸入や国産の水がコンビニや自動販売機で手軽に購入できます。

水の質はメーカーによって大きく差があり、炭酸水や、味や香りのついたミネラルウォーターまであります。

ペットボトルに直接口をつけて飲む場合は、雑菌が繁殖することがあります。

開封後はその日に飲み切りましょう。