お風呂への入浴は、入浴後の体温調節がスムーズに行われ、交感神経から副交感神経優位へ切り替えるときにとても効果的とされています。
入眠時間が短くなる効果も期待できます。副交感神経の働きを活発にし自律神経を整えてくれることで、脳がリラックスする状態に切り替わるからです。
私は、入浴の際にお風呂に入れる入浴剤として、バスソルトを使用しています。
バスソルトを使った入浴法で温浴&デトックスをする
バスソルトとは
バスソルトとは、入浴の際にお風呂に入れる入浴剤の一種です。
「ソルト」と言う名の通り、「塩」で出来ています。
バスソルトには、マグネシウムやナトリウムなどの必須ミネラル成分が豊富に含まれていますので、様々な嬉しい効果が期待できます。
ハーブやエッセンシャルオイルなどで香りがつけられたバスソルトもあります。
バスソルトの種類
バスソルトは大きく分けて2種類あります。
- バスソルト
- エプソムソルト
岩塩など天然塩を成分とするバスソルト
天然由来の塩です。
天然塩の産地としては、死海(デットシーソルト)やヒマラヤの岩塩が特に有名です。
カルシウムやマグネシウム、カリウム等のミネラル成分がたっぷり含まれています。
エプソムソルトを使ったバスソルト
エプソムソルトとは「硫酸マグネシウム」のことです。
(「ソルト」と名前にはついていますが、塩ではなく、硫酸マグネシウムというミネラル化合物の別名です)
見た目が塩のような結晶だったこととイングランドのエプソム地方で発見されたことが由来で「エプソムソルト」という名前で呼ばれています。
塩とは違って塩分を含んでいないため、お風呂を傷めにくいとされています。
バスソルトを使うと何故デトックス(毒素排出)につながるのか
デトックス(毒素排出)の仕組み
バスソルトの入ったお風呂につかると、まず、塩の成分が身体に付着し、肌表面のタンパク質と結合して膜をつくり、汗の蒸発をおさえます。
汗の蒸発が抑制されると、熱が外に逃げられない状態になり、熱が体内にたまります。
たまった熱が身体の末端まで行き渡ることで、全身がポカポカ温まります。
全身が温まると新陳代謝が良くなり、今度は、一気に汗腺がひらいて汗が放出されます。
たくさんの汗をかくことで、汗腺の詰まりも改善され、毛穴や汗腺の老廃物が排出されます。
バスソルトを使って温浴することのメリット
- デトックス(毒素排出)効果
- 疲労回復効果
- 冷えの改善効果
- ダイエット効果
- むくみ解消効果
- 美肌効果
- 保湿効果
- リラックス効果
- 快眠・安眠効果
- 殺菌効果
デトックス(毒素排出)効果
お湯に浸かり身体が暖められることで、血液循環を促します。
血液循環が促されると、老廃物などの体にとって不要な物の排出を手助けしてくれます。
また、バスソルトの入ったお風呂に入ると、塩分が体をコーティングしてくれるので、保温・保湿効果が上がります。
身体が温まり通常よりも大量に汗をかくことが出来る為、大量の汗と一緒に老廃物が排出されデトックス効果が得られます。
疲労回復効果
血液循環が促されると、老廃物とともに疲労物質の排出も促されます。
また、新鮮な血液が体の隅々の細胞に行き渡ることで、血液に含まれる酸素や栄養分などが全身に行き渡りますので、疲労回復に役立ちます。
冷えの改善効果
入浴だけでも体温をあげてくれる効果はありますが、バスソルトを入れることにより、さらに身体が温まります。
塩分が体をコーティングしてくれるので、保湿効果が上がるからです。湯冷めもしにくいです。
血行が良くなると、冷え性や、その他の血行が悪いために起こる不調の改善に繋がります。
ダイエット効果
発汗作用があるバスソルトは身体の代謝をあげてくます。
そのため脂肪が燃焼しやすい体質になります。むくみの防止にもなります。
むくみ解消効果
湯船に浸かった浸かると身体に水圧が生じます。(静水圧作用)
適度な水圧で血管が圧迫されることにより、ポンプの役割を果たすことで、結果的に血液やリンパの循環を促してくれる効果です。
さらに、バスソルトによる温浴は、塩分濃度の浸透圧により発汗作用を促しますので、むくみ解消に効果的です。
美肌効果
バスソルトの発汗作用のおかげで、汗と一緒に毛穴の汚れを流してくれます。
塩には古い角質や汚れを吸着させる効果がありますので、スベスベなお肌を保つのにも役立ちます。
また、血行が良くなることで新陳代謝機能が向上し、肌のターンオーバーを正常にし、肌を引き締めてくれます。
保湿効果
塩分を含んだお湯は、通常のお湯よりも保湿効果が高いと言われています。
バスソルトの入ったお風呂に入ると、塩分が体をコーティングしてくれるので、保温・保湿効果が上がります。
また、発汗作用によって毛穴の汚れが綺麗になることで、皮脂の分泌がスムーズになり、肌本来の保湿機能を取り戻すことにも繋がります。
リラックス効果
水の中では浮力が生じ、体重が軽く感じられます。塩水ではより浮力が生じます。
浮力により体を軽くし、普段では動かせない箇所を動かしやすくし、リラックスを促します。
快眠・安眠効果
バスソルトの入ったお風呂に入ると、体がポカポカ温まります。
入浴後の体温調節がスムーズに行われると、交感神経から副交感神経優位へ切り替えるときにとても効果的で、質の良い睡眠に繋がるとされています。
殺菌効果
肌の雑菌の繁殖をおさえて肌を清潔に保つ効果があります。
バスソルトを使った入浴法
- 温度は38度から40度くらいのぬるめで浴槽にお湯を張ります。
- お湯を張った浴槽にバスソルトを入れます。
- 入浴時間時間は15分~20分程度がおすすめです。
38〜40度のぬるめのお風呂への入浴は、体温調節もスムーズに行われ、交感神経から副交感神経優位へ切り替えるときにとても効果的とされています
副交感神経を刺激することでリラックス作用をもたらしてくれるので、疲れをとるにはぬるめのお湯の方がおすすめです。
42度以上の熱い湯は、交感神経を活発化させてしまうことから、その後の睡眠に悪い影響が及んでしまうことがあるため注意が必要です。
熱い湯に浸かるのが好みの方の場合は、浸かる時間を5分以内にするなどの調整をすると良いでしょう。
バスソルトを使った入浴での注意点
バスソルトを入れて入浴すると、いつもよりも発汗量が増えます。
入浴前後の水分補給をしっかりしましょう。
しっかり水分をとってから入浴するとデトックス効果もアップします。