平熱が高いとダイエットに有利な理由と体温を上げる方法
平熱が高いとダイエットに有利な理由
体温が1度上がると、基礎代謝量は13%~15%上がる
体温が1度上がると、基礎代謝量は13%~15%上がるとされています。
体温が上がって血流が良くなると、内臓の働きが良くなることで基礎代謝が上がり、多くのエネルギーが生み出されるのでカロリー消費も増えます。
また、血流が良くなると、脂肪をエネルギーに変える為に必要な栄養素を細胞に取り込みやすくなります。
さらに、体温が上がって37度近くになると、体内酵素の働きが最も活発になり、脂肪燃焼も活発になります。
◎酵素には働きやすい最適な温度がある
この温度を「至適温度」といいます。酵素の中には20℃程度の低温で働くものもありますが、ほとんどの酵素の至適温度は、37℃前後です。
引用元:日本クリニック株式会社|食養相談室 健康コラム|「酵素」
つまり、平熱が高く37度に近い人ほどダイエットに有利ということになります。
逆に、低体温や冷え症の状態だと、代謝が上がらず、やせにくく、太りやすい身体になりがちです。
この点、現代社会では、平熱が36度以下の「低体温」の人が増えているそうです。
内科医の石原新菜先生によると、「医学的な平熱の定義は36. 55℃から37.23℃。ところが、そのラインに達している女性は約2割。中には35℃を切る人もいます。
引用元:MAQUIA ONLINE「平熱高めが美人の証! 冷え性を招く6つのNG習慣」
本投稿では、平熱を高く保つメリットと、効果的なダイエットに役立てるために体温を上げる方法についてご紹介します。
平熱を高く保つことのメリット
平熱が上がると良いことが沢山あります。
- 免疫力アップ
- ダイエットに優利
- 身体の不調(冷え性・肩こり・頭痛など)が改善しやすい
- 妊活に有利
- 美容効果
免疫力アップ
体温が上がると血液の流れがよくなり免疫力が高まります。
体温を高く維持維持出来ると、血流が良くなり、免疫機能を持った白血球が体中をめぐりやすくなるので、体内にウイルスや細菌などの異物を発見したときに素早く駆除してくれ、病原体に負けずに発病しにくくなります。
体温を1度上げると免疫力は6倍に上がり、体温が1度下がると免疫力は30%下がると言われています。
ダイエットに優利
最初に述べた通りです。体温が上がるとダイエットにも有利に働きます。
体温が上がって血流がよくなると、基礎代謝も高くなりますし、体内酵素も活発化しますので、体脂肪の分解・燃焼も効率よく行われます。
身体の不調(冷え性・肩こり・頭痛など)が改善しやすい
「冷えは万病のもと」と言われているように、体温が低いと体が冷えやすくなり、様々な不調を起こします。
体温が上がって血行不良が改善されると、冷えが原因の頭痛や肩こりなどの改善に効果が期待できます。
体温上昇で血流がよくなると、身体が温まり冷えから来る不調を改善しやすくなるのです。
妊活に有利
「温活」で体温を上げることは、妊活にも有利に働きます。
(※血液は生命活動に直結する臓器の方に優先的に送られるため、血流が悪いと子宮や卵巣が冷えやすくなり、妊娠しにくい体質になってしまう場合もあります)
また、血行が良いと、妊活に良いとされる栄養素(葉酸・鉄分・亜鉛など)を摂取したとき、体内のすみずみまで届き、妊活に良い影響をもたらします。
美容効果
体温が上がれば、代謝もアップし、新陳代謝が活発になったり、肌のターンオーバーが整うなど、美容にとっても良い効果をもたらします。
たとえば、肌のくすみは血行不良が主な原因なので、冷えが解消されて血行不良がなくなれば、自然と肌のくすみも解消されやすくなります。
また、ターンオーバーが正常に働くと、古い角質や老廃物が体外へと排出されるため、美肌も維持しやすくなります。
昔と比べて現代日本人は平熱の平均体温が低い
50年前と比べると、現代の日本人の体温の平均は0.7度近く下がっています。
- 50年前の日本人の平均:36.89度
- 現在の日本人の平均は36.20度
そして、平均体温が低くなった原因の9割は筋肉量の低下にあると考えられています。
この原因の1つとして、ライフスタイルの大きな変化が挙げられます。
家事ひとつをとっても、50年前はすべて手作業で掃除、洗濯、料理などを行っていましたが、現代は家電の充実によって便利になる代わりに運動量は低下しています。
体温を上げる方法
身体の深部の体温を上げることが大切ですので、表面的に温めることだけでなく、内臓や様々な器官の働きを良くする体温の上げ方が重要です。
- 筋トレで筋肉を増やす
- 定期的、継続的な有酸素運動をする
- 日常的にストレッチをする
- 身体を温める食材を食べる
- 摂取カロリーを減らし過ぎない
- 食事はバランスよく食べる
- 不足しがちなミネラルを積極的にとる
- 添加物を控える
- 入浴は38~40度以下の温度でじっくり浸かる(シャワーで済ませない)
- 長時間座ったままにしない
- 水を十分にとる
- 質の高い睡眠をとる
筋トレで筋肉を増やす
前述の通り、平均体温が低くなった原因の9割は筋肉量の低下にあると考えられています。
筋肉には「熱産生」と呼ばれる体の熱を生み出す役割が備わっていますが、筋肉量が少ないと体の中で生み出せる熱量が少なく、冷えやすくなります。
体の中でもっとも熱を生み出すのは筋肉です。熱を効率よく生み出して逃さないように、まずは筋トレをして筋肉量を増やしましょう。
定期的、継続的な有酸素運動をする
筋肉を増やすには有酸素運動(ジョギング等)と無酸素運動(筋トレ)を組み合わせるのが最も効果的だと言われています。
どちらかを集中的にやるのではなく、バランスよく行いましょう。
日常的にストレッチをする
ストレッチをして血管を柔らかくすると、末梢の血行が良くなり体温が上昇するので、ストレッチもオススメです。
尚、ダイエット目的で体脂肪率を下げるために運動するなら、「ストレッチ→筋トレ→有酸素運動→ストレッチ」の順で行うのが良いです。
身体を温める食材を食べる
体を温める食材を食卓に取り入れましょう。
なかでも、基礎代謝を上げる作用がある「生姜」がおすすめです。生姜に含まれる辛味成分「ジンゲロール」は抗酸化物質のひとつで、血行促進・脂肪燃焼を活発にする働きから基礎代謝を上げる作用も期待できます。
【その他身体を温める食材(例)】
- かぼちゃ
- たまねぎ
- ニラ
- にんにく
- 赤身肉
- 味噌
- 醤油
- 黒砂糖
- 紅茶
- ほうじ茶
摂取カロリーを減らし過ぎない
痩せたいあまりに食べる量を減らし過ぎてしまうダイエットは、さらに太りやすくなります。
無理な食事制限による栄養不足やストレスから血行不良を招き、冷え性になることがあるからです。
食事はバランスよく食べる
栄養バランスが悪いと、吸収される栄養素が少なく、体の中で作りだすエネルギーが少なくなるため、冷えや低体温を招きやすくなります。
食事はバランスよくしっかり摂りましょう。
不足しがちなミネラルやビタミンを積極的に摂る
極端な食事制限や偏食により、ビタミンやミネラルが不足すると、冷え性につながります。
三大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)をエネルギーに変えることが不十分になり、体温が上がりづらくなるからです。
体温を高く保つためには、ビタミンやミネラル(鉄、カルシウム、マグネシウム、亜鉛など)を積極的に摂りましょう。
添加物を控える
化学調味料や食品添加物を含む食品やファストフードやジャンクフード中心の生活を続けていると、粘度の高い血液(いわゆるドロドロ血液)になり、血液が体の末端に張り巡らされている毛細血管までは届きにくくなるため冷えなどの不調を招きやすくなります。
平熱を高く保つためには、加工食品やインスタント食品は控えめにしましょう。
可能なら自然素材に近いオーガニックな食品を選び、化学調味料や食品添加物の少ない食品を摂るようにすると良いでしょう。
入浴は38~40度以下の温度でじっくり浸かる(シャワーで済ませない)
冷え症対策には「身体を芯まで温めること」が大切です。
そのためには、シャワーですませず、38〜40℃くらいのぬるめのお湯に15~20分、全身ゆったりとつかるのが理想的です。
長時間座ったままにしない
デスクワークでオフィスで座りっぱなしの人などは、ずっと同じ体勢でいることが多いため、血行が悪くなります。
1時間に1回でも良いので、立ち上がり動くようにしましょう。
水を十分にとる
血液の巡りが悪いと、体で効率よく熱を作り出せずに、冷え性になりやすくなります。
十分に水分を摂らず、水分不足になると、血液の巡りも悪くなり、その結果として冷え性になりやすいです。
体温を高く保つには血液の巡りが重要です。十分な水分補給をしましょう。
質の高い睡眠をとる
慢性的な睡眠不足の場合、自律神経の乱れを引き起こし血流が悪化します。
また睡眠中は、熱を生み出す筋肉を作るための成長ホルモンが分泌される時間です。
時間と質の両方をクリアした睡眠を確保するようにしましょう。
【平熱が高いとダイエットに有利】まとめ
平熱が高いとダイエットにも有利に働きます。
体温が高いまま維持出来ると、血流がよくなって基礎代謝も高くなりますし、体内酵素も活発化しますので、体脂肪の分解・燃焼も効率よく行われるからです。
平熱が低い人(特に体温が35度台以下の人)がダイエットをするなら、食事量を減らすよりも、筋トレ・有酸素運動をバランスよく取り組みながらダイエットに励むことをオススメします。
まずは体温を上げて、エネルギーを燃やしやすい体をつくったほうが、痩せやすくなるからです。
参考コンテンツ
本記事は下記コンテンツを参考に書きました。