ダイエットというと、運動や食事制限などを想像すると思いますが、歯磨き習慣もダイエットに大きく関わってきます。
歯磨きダイエットは、食べ物を食べた後に歯磨きをするダイエットです。
歯周病とメタボリックシンドローム
歯周病とメタボリックシンドロームの関連性が注目されています。
詳しいメカニズムは解明されていませんが、歯周病の病巣から放出されるLPS(歯周病菌由来の毒素)やTNFαは脂肪組織や肝臓のインスリン抵抗性を増加させ、血糖値を上昇させます。
日本臨床歯周病学会「歯周病が全身に及ぼす影響」
血糖値が上がると、血糖値を下げる為にインスリンが分泌され、血液中の余った糖を脂肪に変えて蓄えてしまいます。
逆に、血糖値の急激な上昇を控えると、脂肪が蓄積されにくくなります。
歯磨き・舌磨きをしないと太りやすくなる
虫歯や歯周病があると太る
歯磨きをしないと口腔内の環境が悪化し、虫歯や歯周病などの原因となったり、歯がもろくなってしまったりします。
虫歯などができて痛みが出てくると「噛むと痛いから」と言って、食事をよく噛まないで飲み込んでしまいがちです。
また、よく噛まなくても食べられる麺類など糖質を好んで食べるようになります。
よく噛まないで食べると、食事時間は、短時間になり、しかも大食いになる傾向になります。
なぜなら、満腹中枢が働く前に、つい食べ過ぎてしまうからです。
虫歯や歯周病がある方は是非歯科治療をして口腔環境を改善しましょう。
舌に汚れがたまると太る
口腔内が汚れていると舌にも汚れが付着しています。
舌の味覚を感じる組織(味蕾)が、食べカスや過剰な細菌などでふさがると味を感じにくくなり、濃い味を好むようになり太りやすくなります。
通常の歯ブラシでは舌を傷つけてしまう可能性があるので、専用のブラシで朝の歯磨きと一緒に舌みがきするのがオススメです。
歯磨きの爽快感が間食やダラダラ食いを防ぐ
「食べる時間は終わった」とけじめをつける
歯磨きをすることで、口の中がすっきりとし、またすぐにものを食べたいという衝動を抑えることができます。
「せっかく歯磨きをしたから」と思うと、もう一度歯を磨き直すのを面倒に感じ、少しは間食などを抑えることができるのではないでしょうか。
また、歯磨きをした後に食べたり飲んだりすると、口の中に苦みを感じたりするので、食べることをためらう方もいらっしゃるでしょう。
ちょっと小腹がすいたなと思ったら、おやつを食べるのではなく、歯磨きをするといいと思います。
外出先などで歯磨きが難しいときは、携帯用のマウスウォッシュで口をすすいだり、爽快感強めのガムなどで代用したりしてもよいでしょう。
常に口の中に食べ物がある状態は、虫歯や歯周病を招く
お腹が空いていなくても、気づくと1日中アメやジュースといった甘いものを口にしていませんか。
勿論ダラダラ食べ続けることがダイエットの敵なのは言わずもがなですが、ダラダラ食いは口内環境にも大きく影響を与えます。
常に口の中に食べ物がある状態は、虫歯や歯周病を招く原因となるからです。
なかなか食べるのをやめられないときは、歯磨きをしてみてはいかがでしょうか?
よく噛むことも口腔内の健康に役立つ
口腔内がキレイになると痩せやすくなる
よく噛むことは、ダイエット効果だけでなく、口腔内の唾液の分泌を促進します。
唾液が多くでることで、口臭の予防や、自浄作用、消化作用などにもつながります。
噛む回数の目安として、できるだけ1回に口に入れる量を少なくし、1口に30回以上噛むように心掛けると良いとされています。
歯磨き・舌磨きダイエットのメリット
食べ過ぎを抑制
例えば、歯磨き粉に多く使われているミントは、食欲を抑える効果があるといわれています。
食事の後や小腹が空いて「何か食べたいな」と感じたときには、歯磨きをすることで、「食べたい」という気持ちを抑えてくれます。
歯磨きの手間が間食を防止
小腹がすいて何か食べたくなった時でも「また歯磨きをするのが面倒」という気持ちが、飲食をしたいという欲求を抑えてくれる効果が期待できます。
お口のケアになる
前述の通り、虫歯や歯周病があったりお口の中が不衛生だと太りやすくなります。
口腔内をキレイに保つことにより、ダイエットの助けになります。