肥満の原因はビタミン不足かも?
ダイエットをしているのに「なかなか体重が減らない」とお悩み方、原因はビタミンB群不足による脂肪の燃焼不足かも?
食品から摂った栄養素を骨や筋肉に変えたり、エネルギーに変えるために重要な役割を担うのがビタミンB群です。ビタミンB群が不足していると、食事で体内に摂り入れた栄養素が体の生成やエネルギーとして消費されないまま、体脂肪として蓄積されやすくなるといいます。
順を追って説明します。
健康な身体に欠かせないエネルギー産生栄養素(三大栄養素)
「エネルギー産生栄養素」とは、食物中に含まれる身体に必須の成分のうち、エネルギー(カロリー)源となる栄養素のことです。炭水化物・たんぱく質・脂質を指します。以前は、三大栄養素とも言われていました。
尚、炭水化物、たんぱく質、脂質各1gを食べたとき、それぞれおよそ4kcal、4kcal、9kcalの熱量を生みます。この数値が示すように、脂質は効率の良いエネルギー(カロリー)源です。これは、同じ量を食べるならば、脂質が最も肥満につながりやすいことを示しています。
エネルギー産生栄養素(三大栄養素)と働き
炭水化物 (糖質+食物繊維) | ご飯・パン・麺などの主食 | 糖質はブドウ糖に分解されてエネルギー源になる |
たんぱく質 | 肉・魚・卵・大豆食品・乳製品など | アミノ酸に分解され、筋肉・骨・血液・皮膚などになる |
脂質 | 動物性食品に含まれる脂や植物油 | 脂肪酸に分解され、脳や細胞膜、エネルギー源になる |
ビタミンB群が不足すると、炭水化物・たんぱく質・脂質は脂肪として蓄積される
上図で、糖質・たんぱく質・脂質がそれぞれブドウ糖・アミノ酸・脂肪酸に分解されると書きましたが、これらの食品が無条件にブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸になるわけではありません。
ブドウ糖・アミノ酸・脂肪酸に分解されてエネルギーや骨や筋肉に変わるためには必要な栄養素があります。
それがビタミンB群です。
ビタミンB群が不足すると、過剰な糖質・たんぱく質・脂質は使われず、脂肪となって蓄積されてしまいます。
これが皮下脂肪や内臓脂肪、脂肪肝などのもとになります。
代謝ビタミン
エネルギー産生栄養素(三大栄養素)を脂肪に変えずに使い切るには、ビタミンB1、B2、B6が不可欠です。
脂肪にさせないためには、ビタミンB1・B2・B6が不可欠!
ビタミンB1 | 糖質の代謝 |
ビタミンB2 | 脂質の代謝 |
ビタミンB6 | たんぱく質の代謝 |
ビタミンB群は毎日摂取したい栄養素
ビタミンB群は、代謝ビタミンとも呼ばれ、体内の代謝やエネルギー産生に必要不可欠な栄養素です。
水に溶けやすい(水溶性)性質を持つため、身体での滞留時間が短く、一度にたくさん摂取しても、尿などから排泄されてしまいます。 体内での消費が早く、毎日補いたい成分の一つです。
ビタミンB群を多く含む食品
ビタミンB1 | 豚肉・納豆・牛乳 |
ビタミンB2 | さば・納豆・牛乳 |
ビタミンB6 | 鶏肉・さつまいも |