【NEATで痩せる】普段の生活の中での活動量を増やす
NEATとは
NEATは、Non-Exercise Activity Thermogenesis(非運動性活動熱産生)の略です。
「ニート」と読みます。
NEATは、運動以外の日常生活活動による身体活動で消費されるエネルギーのことを指します。
仕事、家事、育児、通勤・通学、階段昇降、犬の散歩、買い物などがNEATに該当します。
(なんと、ガムを噛んだり、貧乏ゆすりをしたり等もNEATに該当します!)
消費エネルギー量に占めるNEATの割合
意外と多い運動以外の活動量
人が1日に消費するエネルギー量のうち、約60%は基礎代謝量が占め、10%は食事誘発性熱産生が占めています。
そして、残りの30%を身体活動(運動とNEAT)が占めています。
消費エネルギーは、大きく基礎代謝(約60~70%)、NEAT(25%)、食事(10%)、運動(5%)に分けられますが、基礎代謝に次いでNEATはエネルギー消費が高いのです。
引用元:医療法人鉄蕉会医療ポータル(亀田メディカルセンター)「NEAT(ニート)を高めよう!」
このうち、基礎代謝量は体格に依存し、食事誘発性熱産生は食事内容に依存するので、個人内での変動はあまり大きくありません。
総エネルギー消費量が多いかどうかは、NEATや運動による身体活動によって決まります。
基礎代謝に次いでエネルギー消費の高いNEATを上げることでエネルギー消費が捗ります。
つまり、本格的な運動をしなくても、普段の生活のエネルギー消費を増やせば、総エネルギー消費量も増えるということです。
尚、身体活動で消費されるエネルギー量は、体格・活動強度・活動時間によって異なります。
1回の身体活動で消費されるエネルギー量は、体格・活動強度・活動時間によって決まります。つまり「体格の大きい人が」「高い強度で」「長時間行う」ほど、エネルギー消費量は多くなります。
引用元:e-ヘルスネット「身体活動とエネルギー代謝」
人が太る理由とNEATの重要性
NEATの低さが肥満に関係することが分かっています。
いわゆる「コロナ太り」は、NEATの減少にあります。
太る理由の大半は、食べ過ぎか、運動不足か、またはその両方のどれかです。
摂取したエネルギーを消費できなければ太り、摂取したエネルギー以上に消費をすれば痩せます。
研究結果では、太っている人は痩せている人に比べてNEATが少ないことが分かっています。
2005年アメリカのサイエンス誌に「太っている人はやせている人に比べて、1日に164分間座っている時間が長い」といった研究が発表されました。これは日々お茶碗2杯分(350キロカロリー)のカロリー消費が滞り、その分のカロリーが体内に蓄積されている計算になります。歩行に換算すると2時間程度の普通歩行(約30分で100キロカロリー)、早歩きで70分程度の運動量となり、1週間まとめると2,450キロカロリーでフルマラソンに匹敵する消費エネルギーとなるのです。
引用元:医療法人鉄蕉会医療ポータル(亀田メディカルセンター)「NEAT(ニート)を高めよう!」
従来は、肥満の改善や予防に対して運動を増やすことが有効だと言われてきましたが、運動以外の生活場面において、座位で過ごす時間を立位で過ごす時間や歩く時間に変換することで、エネルギー消費量を増やし、肥満の改善や予防に役立ちそうです。
NEATをふやすために日常生活で意識したいこと
- 大股で歩く
- 早歩きする
- 背筋を伸ばす
- 背もたれを使わない
- 大きく息をする
- 動作を大きくする
- 通勤ではバスや電車の一駅分を歩く
- 駅や歩道橋など積極的に階段を使う
- エレベーターやエスカレーターは使わず階段を使う
- 自動車ではなく自転車や徒歩で移動する
- 1時間に一度は必ず席を立つ
- 立ってテレビを見る
- 家事をする
参考コンテンツ
本記事は下記コンテンツを参考に書きました。