【幻のラジオ体操第三】運動効果の高いラジオ体操第三でダイエット
昨日の投稿「【ラジオ体操ダイエット】ラジオ体操も真剣にやればダイエットになる」でラジオ体操第一・第二を紹介しましたが、もっと高い効果を狙いたい人にはラジオ体操第三がおススメです。
ラジオ体操第三とは
ラジオ体操は一般的に行われているものは第一・第二までなのですが、かつてはラジオ体操第三もあります。
ラジオ体操第三にも初代(1939年12月1日~1946年4月13日放送)と2代目(1946年4月14日~1947年8月31日放送)があります。
現在では放送されていないため、ラジオ体操第三は「幻のラジオ体操」とも言われています。
※初代はGHQによる禁止令のため、2代目は難しすぎたため普及しなかったそうです。
本投稿では、2代目を「ラジオ体操第三」としてご紹介します。
(※初代のラジオ体操第三も復刻されていますが、現在普及する「ラジオ体操第一」と同程度のやや軽い運動強度だそうです)
ラジオ体操第三の曲のテンポは第一・第二と比べて早く、動きはより大きくなっています。
そのため、第一・第二と比べて運動効果が高く、生活習慣病の予防などに効果が期待できるとして注目を集めているそうです。
2代目のラジオ体操第三は両腕を大回転して屈伸したり、両脚を開閉してリズム良く跳びはねるなどの複雑で躍動的な動きが特色です。
かなりハードでキツイです。
動画を再生してみるとよく分かるのですが、ラジオ体操第三は複雑すぎるゆえに音声のみで説明することが難しい(ラジオでは難しい)とされ、廃止に至った経緯があります。
なお、ラジオ体操第三は、龍谷大学の安西将也教授と井上辰樹教授が滋賀県東近江市が行う健康づくり事業のために復刻し、現在では、滋賀県の自治体や一部企業などで取り組まれています。
ラジオ体操第三の運動内容
- 足踏みの運動
- 腕を前と後ろに振りかかとをあげ膝をまげる運動
- 足踏みの運動(*第1運動に同じ)
- 腕を前と後ろに振りかかとをあげ腰を深くまげる運動(*第2運動に同じ要領で膝を深くまげる)
- 両脚でとぶ運動
- 頭をまわす運動
- 腕を内にまわしながら斜め上にあげ胸をそらす運動
- 腕を横に振り体を横にまげる運動
- 腕を振り下ろし体の前まげと腕の後ろまわし体の後ろまげの運動
- 体を回旋する運動
- 跳躍の運動
- 足踏みの運動(*第1運動に同じ)
- 腕のまげ伸ばしの運動
- 足踏みの運動(*第1運動に同じ)
- 腕を前と後ろに振りかかとをあげ膝をまげる運動(*第2運動に同じ)
- 足踏みの運動(*第1運動に同じ)
ラジオ体操第三の活動強度
ラジオ体操第三の活動強度(メッツ)は、調べてみても分かりませんでしたが、複雑で躍動感のあるダイナミックな動きから鑑みると、第一・第二よりも活動強度は高いと思われます。そのため、消費カロリーも第一・第二よりも高くなります。
ラジオ体操 | 活動強度 | 同じ活動強度の運動 |
---|---|---|
ラジオ体操第一 | 4.0メッツ | 卓球、パワーヨガ |
ラジオ体操第二 | 4.5メッツ | テニス(ダブルス) 、水中歩行(中等度) |
ラジオ体操第三の健康効果
ラジオ体操第三は、「急激に心拍数をあげないで徐々に心拍数を上げていること」と「第3運動から第16運動まで110~150回/分の間の有酸素運動域の心拍数をキープしていること」が特徴です。
教授の研究室の学生達が実際にこのラジオ体操第三を実施してみたところ、心拍数は130回/分前後に高まって、後半には150/分程度になったそうで、理想的な有酸素運動で、体脂肪を効果的に燃焼させられるという実績が得られています。
参考コンテンツ
本記事は下記コンテンツを参考に書きました。
- wikipedia「ラジオ体操」
- レタスクラブ「ラジオ体操には“第三”が存在していた! 高い運動効果で注目を集める幻の体操」
- 産業保健新聞「ラジオ体操第3による有酸素運動のススメ」
- 中日新聞:ラジオ体操第3「初代」復刻 ゆったりテンポ、高齢者向き