三角食べはデブのもと
三角食べとは
三角食べとは、主食と主菜、副菜を順番に食べる方法です。
どんな順番でも構いませんが、ごはん、おかず、汁物……のように食卓に載った食べ物を三角形を描くように順番に繰り返し食べる方法です。
三食食べは、1970年代に子供の偏食を減らすために考えられた食べ方で、一部地域の学校においては給食での三角食べを指導していたため、子供の頃、マナーとして三角食べを教わった人も多いのでは?
三角食べのメリット
バランスよく栄養がとれる
栄養の偏りがなくなります。
少しずつ食べると、まんべんなく栄養を摂取することができます。
口内調理ができる
味の深みや幅を広げることができ、味覚を養います。
ご飯・主菜・副菜を順に食べると、口の中に残るおかずや汁物の味で白ご飯を味付けしておいしく食べられます。
消化を助け、脳を活性化させる
口内調味で味わいながら食べると、時間をかけてしっかり咀しゃくできるので、消化の働きを助けます。
また、咀嚼回数が増えると脳が刺激されて活性化します。
三角食べのデメリット
口内調味ではひとつひとつの食材の味が分かりにくい
前に口の中に入れた味が残るため、ひとつひとつの食材の味を楽しむことが難しくなります。
ご飯と汁物を一緒に食べると流し込みがちになる
汁を飲み込む流れで他の食材も同時に飲み込んでしまい、咀嚼の回数が減ってしまうことがあります。
咀嚼回数の減少で、結果的に太りやすくなってしまいます。
血糖値が上がって太りやすくなる
炭水化物を食事の序盤に摂ってしまうと、血糖値が上昇してしまいます。
急激な血糖値の上昇は肥満を招きます。
一見バランスよく食べられるように見える三食食べですが、糖質を考慮した健康的な食べ方の観点からみるとNGです。
痩せたいなら、会席コース食べ
野菜からスタートして、汁物、おかず、最後にごはんとなるように1皿ずつ食べ終えていく「会席コース食べ」の方が、血糖値が上がらず太りにくいと言われています。
一般的な会席コースの流れ
- 先付…お通し、突き出し。前菜です。お酒と一緒にいただくのが一般的です。
- 吸物…前菜や食前酒の味をここでリセットします。
- 向付…お造りです。季節の刺身が美しい盛り付けで出されます。
- 焼物…季節の魚や海老、まれに肉類が焼いて出されます。
- 酢の物…ここで1度箸休め的に酢の物が出されることが多くあります。
- 炊合…季節の野菜などが煮物として出されます。
- 蒸し物…茶碗蒸しに代表されるような、蓋付きの器で出される料理です。
- 揚げ物…季節の野菜、海老などが揚げ物として出されます。
- ご飯・味噌汁・香物…食事の締めです。
- 水物…食後の果物です。
おかずを何品も先に食べるので、おかずのコースが終わる頃には満腹になります。
そのため、最後のご飯は自然に少量になります。
当然、炭水化物は少なくてすみ、結果としてダイエットにつながります。
会席コース食べのメリット
淡水化物の摂取が少量で済む
先に野菜や魚・肉を食べることにより、食物繊維やタンパク質でお腹を満たせるので、炭水化物の摂取を減らせます。
血糖値の上昇が穏やかになる
最初に食べた食物繊維が、糖質の吸収を緩やかにしてくれるため、血糖値の急上昇を抑えられます。
血糖値の上昇を緩やかにするだけではなく、ゆっくり食べることで、通常より少ない糖質量で満腹感を得ることができます。
会席コース食べのデメリット
(自分で作ると、)食べ順で食べるうちにメインが冷めてしまう
外食なら頃合いを見計らって運んできてもらえるので、熱々の美味しい状態でいただけますが。。。
一汁三菜の会食コース食べ
昔ながらの日本の家庭料理の献立(※ご飯と汁ものに主菜と副菜2品を合わせる、栄養バランスのいい食事の形)で会食コース食べをするなら、まず汁物や副菜・主菜に手を付けて、ご飯はなるべく後に食べるようにします。
鍋料理を食べるときの会席コース食べ
鍋料理はとてもおすすめです。
野菜やキノコ・こんにゃくなどの繊維質、豆腐、魚や肉のタンパク質がバランスよく摂れるからです。
最後に少しのご飯をいれれば満腹感も味わえるでしょう。
麺類や丼ものを食べるときの会席コース食べ
一品ものを食べるときは、是非サラダをつけて最初に食べましょう。
麺類を食べる場合は、野菜ラーメンするなど食物繊維を先に摂れるメニューを選ぶと良いです。