【先フルーツダイエット】痩せるためには、果物は空腹時や食前に食べる
先フルーツダイエットとは
「先フルーツダイエット」とは食前にフルーツを食べることで痩せるダイエット方法です。「先フルダイエット」とも呼びます。
先フルーツダイエットは、フルーツ中心の果実だけの体を張った食生活実験を続ける、フルーツ研究家・中野瑞樹さん(元・東京大学の教員)が提唱したダイエット方法です。
中野瑞樹さんは、2009年9月から現在までずっと、果実だけの食事を続けられていて、お酒、米・パン・肉・魚・(果実以外の)野菜だけでなく、水・お茶も一切摂らない生活をされています。
果物のダイエット効果
フルーツダイエットでは、様々な栄養素によるダイエット効果が期待できます。
- ビタミンB群
- ビタミンC
- ビタミンE
- 食物繊維
ビタミンB群
ビタミンB群を多く含む果物を食べることによって、エネルギーの利用効率が向上します。
※エネルギー産生栄養素(三大栄養素)を脂肪に変えずに使い切るには、ビタミンB1、B2、B6が不可欠です。
- ビタミンB1(糖質の代謝)
- ビタミンB2(脂質の代謝)
- ビタミンB6(たんぱく質の代謝)
ビタミンB群が不足すると、結果的に中性脂肪が蓄えられやすくなったり、筋肉がつきにくくなったりします。
ビタミンC
ビタミンCには細胞の代謝を高めることで余分なエネルギーの蓄積を防ぐ作用がありますので、ダイエットにも役立ちます。
また、鉄分の吸収率を上げる作用もあるため、ダイエット中には積極的に摂りたい栄養素です。
ビタミンE
ビタミンEには、血流を促すことで代謝を高める作用が期待できます。
食物繊維
食物繊維は、比較的早く満腹感を得られるうえに体内に残りやすいため、食べすぎの防止に役立ちます。
不溶性食物繊維は、便の量を増やし、水溶性食物繊維は便をやわらくする働きがあるので、便秘予防に役立ちます。
果物を空腹時や食前に食べた方が良い理由
- 空腹時に食べた方が果物の栄養の恩恵を受けるのに効果的
- 食事の食べ過ぎ予防になる
空腹時に食べた方が果物の栄養の恩恵を受けるのに効果的
果物は、他の食材に比べて消化スピードが速く、速やかにエネルギー化されます。
なぜならば、果物には、酵素がたくさん含まれているからです。
酵素には、代謝や分解、消化を助ける働きがありますが、食品に含まれるのは消化を助ける「消化酵素」です。
豊富に含まれる酵素の働きによって、果物は他の食材よりも短い時間で胃から腸まで届くのだそうです。
【食べ物が胃から腸へ届くスピード】
- 果物は食べてから約30分程度
- 他の食材は食べてから約2〜4時間程度
この点、食後に果物を食べると、他の食材の消化に時間がかかってしまい、果物が胃に留まる期間が長くなった結果、胃の中で発酵が進んでしまい、本来の果物に期待できる健康効果・美容効果が得られにくくなるそうです。
空腹時や食前に果物を取り入れ、スムーズに栄養成分を吸収させることが、果物の健康効果・美容効果の恩恵を最大限に引き出すことに繋がります。
食事の食べ過ぎ予防になる
果物は、速やかにエネルギー化されるため、中性脂肪になる恐れがほぼありません。
また、果物には食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は水分を吸収、膨張するため、果物を先に食べることで適度な満腹感を得られ、食べ過ぎの予防にもなります。
果物は食前、食間に食べるのがおすすめです。
先フルーツダイエットの実施方法
- 食前に好きな果物を好きなだけ食べる
- 食前でなくても空腹時なら好きな果物を食べてOK
- 朝食べるなら、水分量が多い果物がオススメ
食前に好きな果物を好きなだけ食べる
食前に好きな果物を好きなだけ食べます。
できれば、食前の15~20分ぐらいにフルーツを食べるのが理想的だそうです。
食前でなくても空腹時なら好きな果物を食べてOK
空腹時ならいつでもフルーツを食べてOKです。
空腹時がやってくる目安はだいたい食後2時間半だそうです。
朝食べるなら、水分量が多い果物がオススメ
噛んだ時に果汁がジュワッと広がるタイプの果物がベストだそうです。
1日あたりの果物摂取目安
「野菜や果物をたくさん食べる人は健康状態が良い」という結果が多くの研究で発表されていますが、1日あたりの野菜・果物の摂取目安は、提唱団体によっても異なります。
提唱団体(例) | 1日あたりの野菜&果物の摂取目標量 |
---|---|
国連 (WHO/FAO) | 野菜と果物で400g |
日本の5 A DAY運動 | 野菜を1日350g以上、果物を1日200g |
先フルーツダイエットのポイント
- 生のまま食べる
- 好きなものを我慢したり、無理に食事を減らさない
生のまま食べる
酵素は熱に弱いため、果物の恩恵を最大限享受するためには、加熱しない食べ方がおススメです。果物は是非生のまま食べましょう。
好きなものを我慢したり、無理に食事を減らさない
ダイエットにとって、ストレスが一番の大敵です。
先フルーツダイエットでは、食前に果物を食べれば、食事の内容は好きにしていいそうです。