「〇〇してはいけない!」ではなく「〇〇する!」に注力する
【カリギュラ現象】人は禁止されるとやりたくなる
人間は、「駄目」と言われることをやりたくなる生き物です。
鶴の恩返しでは「絶対に見ないでくださいね」と言われたに襖を開けてしまった(→娘が鶴の姿に戻り去って行ってしまった)り、
浦島太郎では「絶対開けてはいけません」と言われたのに玉手箱を空けてしまった(→一瞬でおじいさんになってしまった)り・・・
やってはいけないのについついやってしまう/言ってはいけないのについつい言ってしまう/食べてはいけないのに食べてしまう・・・あなたも経験ありませんか?
禁止されるとそのことがかえって頭を離れなくなり、やりたくなってしまうことを「カリギュラ現象」「カリギュラ効果」と言います。
カリギュラ現象のメカニズム
人間は、「自分の行動は自分の意志で自由に選択したい」と思っているものですが、何かを禁止されると、言動や思考などに制限をかけられた状態に陥り、自由を奪われたことに伴うストレスを感じます。禁止されればされるほど、ストレスは大きくなります。
そのストレスへの反発が反射的に起こることで、カリギュラ現象が表れます。
カリギュラ現象とダイエット
ダイエットを始めようと決意すると、急に好きな物や高カロリーの物が食べたくなることがあります。
また、「食べちゃダメ!」という強いストレスがかかると、かえって普段以上に食べたくなってしまうことがあります。
これは「ダイエットで好きな物が食べられなくなる」という制限によって起こるカリギュラ現象です。
ダイエットの決意が強いほど、そのカリギュラ現象も強くなり、逆効果となってしまう可能性があります。
食べれば太ってしまうという罪悪感とあいまって、食べたい欲求が余計に強くなってしまいまうのです。
そのうち我慢できずに爆発してドカ食いしてしまう!そのような事態を避けるためには、自分に対する禁止を緩くすることが大切です。
週に1度解禁日を設けるなど、欲求不満を解消することがダイエットを続けるコツです。
また、何も考えずに「××は食べてはいけない」と禁止するよりも、「××よりも〇〇の方がカロリーも糖質も少なくてダイエットには適しているから〇〇を食べよう」など自分でしっかり考えれるようになるとダイエットも上手くいくでしょう。
【カリギュラ現象とダイエット】まとめ
「お菓子を絶対に食べない」「お酒は飲まない」「炭水化物は食べない」など我慢しようと決意する方もいるでしょう。
しかし、「絶対しない」と決意することが、カリギュラ現象を引き起こすかもしれません。
その結果、よほど意思の強い人でない限り、我慢しているものが気になってしまい、ついつい手を出してしまいがちです。
ダイエットを成功させるためには、カリギュラ現象が発揮しないようにすることが大切です。
禁止するのではなく、食べる量や時間帯に気をつけて、上手に摂取しましょう。その方がストレスなく続けられますし、リバウンドの可能性も低くなります。